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2000.05 |
昨今の携帯電話には、シューティングゲームからウェブの閲覧機能まで、あらゆる機能が詰め込まれるようになっている。唯一の問題は、社会的な拒絶感が急速に高まっていることである。といっても、道端で屍と化した公衆電話の話ではない。我々はスピードと利便性のためなら、多少の犠牲は容認してきたのだ。私が言っているのは、レストランや劇場や教会で突然鳴り出す着信音のことである。重要なビジネスの会議中に鳴り出す着信音は、まさにアメリカ社会に対する脅威に他ならない。
レストランや劇場、そして上司たちは、即座に行動を起こし、この恐ろしい機器の使用を禁止するようになった。だがもちろん、それはあまりうまいやり方ではないだろう。
何が問題なのか?まずひとつは、「私の電話はあなたの食事よりも大切だ」ということ。(他のみんなは携帯電話の電源を切っておけ。そうすれば私の食事は邪魔されない。)
ふたつめは、我々のように礼儀正しい者ですら、携帯電話の電源が切れていると考えただけでなんだか落ち着かなくなる自分を発見することがあるということ。電源さえ入れておけば、携帯電話は、我々のズボンのポケットの中で「ローンレンジャー」のテーマを奏でるために、逃すことのできない神聖な瞬間に備えて待機していてくれるのだ。
これらの問題を解決するには、その問題の原因であるテクノロジーをうまく使えばよいのだ。
今後開発されるすべての機種に、「着信音禁止」を知らせる簡単なシグナルを受信するための回路を内蔵すればよいのだ。そしてすべてのレストラン、劇場、教会、そしてあなたの上司にそのための送信機を販売する。この送信機は、オンにすると微弱なシグナルを発信し、そのエリア内の携帯電話を黙らせるだろう。
詳細:あなた(ユーザ)が着信音禁止エリアに入ると、この新型携帯電話は小さな音を出して、あなたが今着信音禁止エリアに入ったことを知らせる。そうすればあなたは、そのまま前進するか、あるいは引き返してエリアの外に出るかを選択することができる。もしそのまま前進するなら、この携帯電話は、(あなたの設定によって)着信音のかわりにバイブレーション機能に切り替わるか、留守電モードに入る。
拡張:着信時に、着信音を出していても出していなくても、すぐに呼び出しを止めることによって、自動的に留守番電話センターから、「着信禁止エリアの外に出次第折り返しかけ直します」といったメッセージ、あるいは「通話可能なエリアに移動しますので、そのまましばらくお待ちください」という案内が流れるようにする。
後者の方法なら、現在生産されている携帯電話機をそのまま利用したサービスにできるかもしれない。少なくとも、ローンレンジャーのテーマで司祭の説教を台無しにする哀れな子羊を減らすことに成功するだろう。
そろそろ携帯電話業界の人間は、こういった提案に真剣に耳を傾けるべきだ。私のベルトの下にはすでに30件程の特許が挟んであるので、ここでの話は特別にタダにしておこう。公共の権利として。そしてこのアイデアを元に数百万ドルを稼ぐことに成功した時には、私のことを思いだしてくれ。
こういった機能を実現するのは、派手なゲームを開発するのに比べればつまらない仕事かもしれない。しかし現実の問題に対するこれらのソリューションは、あなたたちの業界に迫り来る憤怒の高波を少なからず軽減してくれるはずだ。
もしあなたが教会で携帯電話の着信音を切らなければ、彼らはあなたが次に高速道路上で殺人を犯すのを阻止しようとするだろう。そして、あなたの居場所はどこにもなくなるのだ。
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