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2001.05 |
それはもう1年ほど前から崩れはじめている。そしてそれはインターネットに関わる全ての企業が倒産するまで続くように見える。
現在起きていることは、テクノロジーの爆発が原因だ。天空の崩壊が終わる時、業界には少数の、しかしより健康なプレーヤーしか残っていないだろう。そして物事は今よりもマシになるに違いない。
自動車が最初に登場した頃、業界には20以上ものブランドが存在し、それらはどれも非常に高価なものであった。Ford をはじめとするいくつかのメーカーによって急速な価格の引き下げがなされ、激しい淘汰が行われた。やがて道路は整備され、新しく数百万の人々が車を購入するようになった。
テレビは 1940 年代後期に登場した。Admiral、Philco、Emerson、Dumont などあらゆるブランドがひしめき合った。そして激しい淘汰が行われた。価格は下がり、新しいチャンネルが現れ、やがて新しく数百万の人々がテレビを購入するようになった。
パソコンは 1970 年代の半ばに登場した。多くのブランドがあり、価格は高かった:当時のメモリ 4,000 バイトの値段は現在の 40,000,000 バイト分に等しい。だが価格は下がり、多くのソフトウェアが現れ、やがて新しく数百万の人々がコンピュータを購入するようになった。
PC の登場とほぼ同時期にテレビゲームは世に現れた。4〜5年の内にテレビゲームは市場で最もホットなものになった。それらはインターネットに匹敵するほどエキサイティングなものだった。アメリカのすべての子ども達はゲームマシンを所有し、また海外での売り上げも良好だった。
飢えた宝庫を満たそうと無数のゲームメーカーが登場し、何百ものゲームタイトルが市場に投入された。誰も飽きることがないほど、ゲームのバリエーションは豊富だった。Activision のような大手は、数百万の新しいゲームが今後売れていくだろうと将来を強気に予測した。
だがある日すべてが崩壊した。アメリカ中の子ども達は、共通のある真実に気づいたのだ。ゲームのバリエーションはどれもでっち上げで、実はどれも似たようなものだ。隠したサボテンが緑であろうと青であろうと、本当はどうでもいいことなのだ。6丁拳銃だろうと8丁拳銃だろうと、サボテンの陰から撃っていることに変わりはない。つまり世の中にはそれほどたくさんのゲームなど無いということだ。言ってみれば、実際には2種類のゲームしかないのだ:Pong と Space Invaders のふたつだけ。変化をつけるためにラケットを低解像度の拳銃に持ち替えたところで同じこと。売り上げは低迷し、人々はビジネスから足を洗っていった。
もちろんマスコミはこの巨大なビジネスの失墜を一時的なものだろうと報道した。技術が進歩して新しい世代の子ども達がやってくれば、ゲーム業界はより高い収益性を伴って復活するだろうと。とんでもない。ビジネス誌には、テレビゲームは終わった、と書いてある。それらはもう過去のものなのだ。業界は消滅し二度と戻ってくることはない。Wall Street は背を向けたまま振り返ることはないのだ。
ところが、事実はそうでもなかった。数年後ゲーム市場がより協力なものになって返り咲いた時、投資家達は再びテレビゲームのワゴンに乗り込んだ。そしてそれは以前よりもずっと快適な乗り心地だったのだ。かつて彼らが「二度と」戻らないと言った時、それは「永久に」という意味ではなかった。彼らは単に予測可能な将来のことを言っていただけのだ。Wall Street で予測可能な将来とは、約 90 日以内のことである。
これらの破綻についてはもうお馴染みかな? 現在、かつてのゲーム業界と同じことが起きているの。今回のケースでは、幻想を失ったのは子ども達ではなく広告主達である。なぜなら人々はネット上で本当に価値のある情報やサービスを求めるものだからだ。淘汰は続いている。そしてベンチャーキャピタルの半分をわずか一回の Superbowl 広告に浪費した企業は、今ではどこかへ行ってしまった。残ったのは巨大な砂埃の中をうまく切り抜けた数少ない者だけだ。そうした企業は正しく経営され、これからのウェブとインターネットの中心を形成していくだろう。
ウェブにおける無料サービスの類が終わる日も近づいているようだ。もしかすると、ほとんんど誰も使わないサービスに高額な登録料を徴収するような馬鹿げた経済モデルが台頭するかもしれない。あるいは、必要とされる少量の情報に対してほんの少しの料金を請求するといった、「ア・ラ・AOL」とも言うべき少額課金モデルになるかもしれない。もし前者であれば、ウェブの成長はなかなか進まないだろう。もし後者であれば、精力的に成長するはずだ。
人々が情報に対価を支払うようになると、それら情報の質は向上する。現在はほんのさわりの部分しか見つけることができないようなあなたの求める情報は、より深く価値ある資料に置き換えられる。もちろん、ウェブを広めるきっかけとなった質の高い無料コンテンツ達も引き続き注目されていくだろう。
広告もいつかは収益を上げるようになるかもしれない。しかしそれは深刻化する帯域問題が解決されてからの話だ。これまで我々は、近い将来オフィスや家庭に低額で利用できるブロードバンドがやってくると信じさせられてきた。くだらない! DSL システムは使い物にならない。電話会社たちは、数百万マイルに渡るファイバーが必要とされる真のブロードバンドのためには何もしたくないようだ。衛星も役に立たない;ケーブルと同様に、加入者が増えれば増えるほどサービスは低下する。
Al Gore の父親はアメリカの高速道路システムの建設を実施した。Al Gore は彼の看板として「情報ハイウェイ」構想を掲げた。残念ながら、彼はその言葉をどれだけ注意して使うべきなのかということが分かっていなかった。失われたハイウェイとはアメリカ中の建物に行き渡るファイバーネットワークである。かつて高速道路が建設された時、中小企業たちは全ての資材とサービスを載せてそこに走らせた。
新しいハイウェイはまだ現れていない。私には政府だけが熱心に取り組んでいるように見受けられる。熱心に? そうこれは国防問題なのだ:我々は、情報世界において遅れをとってしまう危機にさらされている。
我々が高画質スクリーンと共に真のブロードバンドシステムを獲得する時(恐らくそれは当初 10 ギガビット/秒程度になるだろう)、もはやウェブマガジンに掲載された高解像度広告をダウンロードすることには何も感じなくなる。我々は今やっているのと同じようにほとんどの広告を無視するだろうが、時折その中のひとつが目を引き、我々はそれをクリックして製品を購入するに至るかもしれない。ざっと見回すことを学習してしまった今日の「バナー広告」と違い、将来の広告は、まるで雑誌の中の広告のように、よりページの一部として統合されていくだろう。そして今日の雑誌広告よりももっと高収益を上げるかもしれない。
インターネットにおける次の「キラーアプリ」であるテレビ電話あるいはテレビ会議システムは、インターネット電話やEメールと共に誰もが利用する通信技術となるだろう。するとインターネットは重たくなり、人々はより高速なサーバやルータ等を求めるようになる。人々は今よりもテレビを見なくなり、より多くの時間を互いにインタラクトすることに費やすようになる。
するとやがて、ブラウザの製造者はついにある種のインターネット OS を登場させるだろう。それは本当のウェブリケーションをサポートする。オンラインフォームの日付入力欄に西暦を2桁で入力しただけで処理が混乱してしまうような使いものにならないサービスではなく、通常のアプリケーションと同様のルック&フィールを持ったウェブリケーションを利用できるようになるのだ。実際、高速な回線はその存在すら忘れさせる。アプリケーションはバックグラウンドでこっそりと自分自身をアップデートすることができる。
いつ、その時期が来るのかは誰にも分からないが、きっとインターネットアプライアンスで利益を上げるものさえ現れるだろう。それともこれは SF に過ぎる予測だろうか。
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